くにとも

乾燥

12月に入り、気温が下がり寒くなってきましたね。

この時期になると空気が乾燥し、お肌がカサカサになり、潤いが感じられなくなる等

お肌のトラブルが多くなります。

乾燥肌とは、肌の水分・皮脂が不足して潤いがなくなっている状態で、入浴後や洗顔後に肌がつっぱる、全身がカサカサする、などの症状がみられます。
特に乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ない脛(すね)、膝、ひじ、足の裏などの部位です。顔では頬や目、口のまわりなどが乾燥しやすくなります。

私たちの肌は表皮で覆われていますが、乾燥と密接な関係にあるのが、表皮の一番外側にある角質層です。角質層には「バリア機能」という役目があり、バリア機能が正常に働いていると、肌の水分を保ち蒸散を防ぐとともに、アレルゲンなどの侵入や外部刺激から肌を守ります。

正常に肌のバリア機能が働いている状態であれば、角質層が外的刺激から肌を守り、肌内部の水分・脂質が逃げるのを防ぎ、潤いのある肌を保つことができます。
ところが、何らかの原因により、角質細胞に含まれるアミノ酸などの天然保湿因子や細胞間脂質が減って細胞をつなぎとめる力が弱くなると、バリア機能が低下し、水分が逃げてしまいます。つまり、乾燥肌を起こさないためには、肌のバリア機能を守ることが何より大切なのです。

健康な肌は、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーによって常に新たな細胞に入れ替わり、バリア機能が保たれます。ところが、ストレスや生活習慣の乱れなどでターンオーバーのサイクルが早まったり遅れたりすると、バリア機能が低下し、天然保湿因子や細胞間脂質が生成されにくくなったり、水分が外に逃げやすくなったりします。

エアコンは空気中の水分も一緒に吸収してしまう仕組みのため、冷房でも暖房でも、長時間使用により空気は乾燥します。空気が乾燥すると、肌のバリア機能は低下しやすくなります。

紫外線がシミ・シワや日焼けなどさまざまなトラブルを引き起こすことは知られていますが、何より肌の一番外側にある角質層はストレートに紫外線のダメージを受け、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。

その他、入浴時にナイロンタオルでゴシゴシと体を洗い過ぎてしまったり、42°以上のお風呂に長くつかってしまうと、肌から必要な脂質を奪いバリア機能を低下させてしまいます。

また、ビタミンB群が不足すると、肌に悪影響をひきおします。ビタミンB群が不足するとお肌のターンオーバーが正常に保たれなくなり、バリア機能の低下につながります。

個人差はありますが、誰でも年齢とともに水分、セラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子は減る傾向にあります。これらが減少すると、バリア機能は低下しやすくなります。

乾燥肌対策

1、入浴時こすりぎは禁止

2、保湿作用のある乳剤を使用

3、お湯はぬるめ(40°を超えない位が適温)

4、お風呂あがりは早めに保湿

5、エアコン使用時は加湿器を活用

6、十分な睡眠

7、バランスの良い食事

皮膚の乾燥は、日常生活のちょっとした心がけにより予防することはできます。保湿だけに目がいきがちですが、入浴時の工夫や生活習慣など日常生活全体で取り組みましょう。

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